「映画、ラジオ、テレビの発達史」

テレビ放送開始当時の受信機などの展示を通じて、映像ミュージアム所蔵の歴史的な映像の世界へご招待。
日本の公共放送の原点が川口であったことを紹介するとともに、戦時中の放送にまつわる秘話を上映。本企画展では、映像の原点にあった機器を一堂に展示いたします。1800年から始まった映像文化の変容を肌で感じて頂けます。

■ 映像の歴史




・キノーラ(イギリス,1890)

小型の連続写真をミニチュア・ブック状に束ね、機械的にパラパラめくりながら双眼鏡レンズで観る。
ビクトリア時代のロンドンで大人気を博し、1890年~1910年代にかけて多数製造された。





・シネマトグラフ(フランス,1890)

初期のオイルランプ式映写機。





・パテ・ベビー(フランス,1820)

9.5mmのフィルム・カセットを入れて見る家庭用小型映写機。 いわゆるホーム・ムービーのはしりとして、1900年代初期に手動式が登場し、以降モーターが付いた自動式のものも開発された。展示品は手動・自動併用の後期の型に属する。





・プラクシノスコープ(フランス,1889)

動画玩具として、エミール・レイノードによって1887年に考案された。





・白黒ブラウン管テレビ(16インチ)(日本,1965)

45年前に購入されたブラウン管テレビ。現在も映像を映すことが出来る。





・真空管式テレビ(アメリカ製,1949)

アメリカでテレビが高価であった当時、初めて100ドルをきった価格で発売された。





・トランジスターテレビ(アメリカ製,1959)

世界初のトランジスターテレビ


■ 放送の歴史


NHK放送博物館提供



・PT-4型 肩掛式テープ録音機

戦後ラジオ放送が街頭へ出て庶民の声を録音していた機械の現物(通称:デンスケ)。


 

NHK放送博物館提供



・ラジオ放送機用送信管 8T33R(放送博物館)

ラジオ放送開始の頃、外国製受信機は非常に高価だったため、国内で作られた送信管。


 


NHK放送博物館提供



・TKO-4(放送博物館)

テレビ放送初期に実際に放送に使われたカメラ。


 

■ フィルムの時代

8mmフィルムと16mmフィルムの映写機でフィルム上映を行います。

■ 映画とテレビの融合

テレビがハイビジョン化された20年前に開発に携わったソニーとイタリアの国営放送(RAI)がフィルム映画への可能性に挑戦した幻の作品『ONIRICON』を上映を行います。
※ 上映はご希望に応じて行います。

会期

2010年9月4日[土]~2010年12月12日[日]

開館時間

9:30~17:00(入場16:30まで)

休館日

月曜日(祝日の場合は翌平日)

会場

映像ミュージアム

映像ミュージアム入館料

大人¥500/小中学生¥250(常設展示もご覧いただけます)

主催:

埼玉県

後援:

埼玉県教育委員会/川口市/川口市教育委員会

企画:

株式会社デジタルSKIPステーション

協力:

NHK、NHK放送博物館、日本大学芸術学部映画学科

このイベントに関するお問い合わせ

映像ミュージアム
048-265-2500