「動き出す色の世界“Dance with Colors!”」展

「色」の世界が動き始めています。

コンピュータ、LED(発光ダイオード)、ディスプレイ技術の発展によって、私たちは、スイッチひとつで、無数の選択肢の中から自在に「色」を選び出すことができるようになりました。

「色」は、光、モノ、視覚の関係によって生まれますが、これまでの色彩構成のテクニックは、「動かない」モノの「色」(顔料や染料)を中心に発展してきました。光を自在にコントロールできるようになった現在、私たちは、「動く色」をどう見せるのか、という新しい問題に遭遇しています。

「色」に対する感覚の変化は、生活雑貨やファッション、インテリアの世界にも大きな影響を与えています。受け身で「色」を選ぶのではなく、能動的に「色」で表現する、「色」でメッセージを伝える、そんな人々が増えています。

本展では、次世代の「色」をリードする体験型アートや映像作品、先進企業によるインテリア雑貨や照明を一堂に集めました。魅力的な「動く色」の世界をどうぞお楽しみください。

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武藤努「Optical Tone」

「Optical Tone」
武藤努

起き上がり小法師(こぼし)のようなライトは、手で揺らすことにより、鮮やかに色が変化します。壁面の模様は、明度が一定に配色され、光源による色相と彩度の変化が、明快に実感できます。

http://mutoh.imrf.or.jp/

[お知らせ]
本作は、世界で最も権威あるメディア・アートのコンテスト「Prix Ars Electronica」(アルスエレクトロニカ賞)インタラクティブアート部門で「Honorary Mention」賞を受賞しました(2008.6.18 )

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MONGOOSE STUDIO「RGBy」

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MONGOOSE STUDIO「fuwapica lite」
Photo: Koichi Kido

「fuwapica lite」「RGBy」
MONGOOSE STUDIO

「fuwapica lite」は、座ったり触れたりすることで、光と色、映像が変化するバルーン素材のコミュニケーションスツール。「RGBy」は、物の色を読み取り、その色で光るおしゃれなライトです。庭に咲いた花やお気に入りの服など、いろいろな物から自由に色を取り込む事ができます。

http://mongoose.proto-type.jp/

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ユーフラテス+佐藤雅彦「midnight animation」

「midnight animation」
ユーフラテス+佐藤雅彦

部屋を暗くして、赤と緑の点滅光のもとで見ると、絵柄が動き出します。印刷物なのにアニメーションになるという、色の原理を用いた実験作です(美術出版社刊)。本展では特製の大型本にてご覧いただけます。

http://euphrates.jp/

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ソフトバンクモバイル株式会社「812SH」

「PANTONE UNIVERSE各種製品」「by Design」
PANTONE

「PANTONE UNIVERSE」は、色指定の世界標準として45年以上の歴史を誇るPANTONEカラーシステムから生まれたライフスタイルブランドです。
DVD「by Design」は、世界的クリエイターによるデザインと音楽でTVをインテリアに変える映像作品です(参加作家:イルマ・ブームxマイケル・ナイマン/ジョン前田x坂本龍一/ピーター・サヴィルxニュー・オーダー/テラノヴァ)。
※本展では、サイレントモード(無音)での展示となります。ご了承ください。

http://www.jvcmusic.co.jp/herb/bydesign/

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資生堂「リアルタイムメーキャップシミュレーター」

「リアルタイムメーキャップシミュレーター」
資生堂

鏡を見ながら、あたかも自分でメイクしたような自然な仕上がりをリアルタイムにメーキャップ体験できるシステムです。

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ソニー <ブラビア> M1シリーズ

<ブラビア>M1シリーズ・X7000シリーズ
ソニー

M1シリーズは、インテリアのアクセントとなる6色のカラーバリエーションで展開中の液晶テレビ。X7000シリーズは、LEDをバックライトとして採用したハイエンドモデル。映像は「色」をテーマに、世界各地で撮影されたものです。

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カラーキネティクス・ジャパン「Color Blast」

「iColor Cove NXT」「Color Blast」
カラーキネティクス・ジャパン

カラーキネティクス社は、LED照明のパイオニアです。「クロマコア」と呼ばれる独自技術により、1670万種類の光の色を表現、滑らかな変化と多彩な動きを生み出します。

トークセッション

7月6日(日)のトークセッションでは、非常に多くの方々がご参加いただきました。
「傳流埼玉」さんがご取材された、レポートが掲載されました。

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2007 December
true@21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa Photo by Hiraku Ikeda
Presented by 21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa

「色の在処(ありか)」
藤本隆行(ダムタイプ)x小崎哲哉 (「REALTOKYO」「ART iT」編集長)

ダムタイプのメンバーとして世界的に活躍する照明アーティスト、藤本隆行氏が「色」をテーマにトークセッションを行います。会場となるHDスタジオには、今回のためだけに、カラーキネティクス・ジャパン社による最新LED照明ColorBlast(1670万色表示可能)を24台特設致します。藤本氏による、照明演出の実例デモンストレーションのほか、色にまつわる脳や知覚の仕組みにまで踏み込んだ内容になる予定です。池田亮司やUAのコンサートも手がける藤本氏の、一般には公開されることの少ない照明デザインの舞台裏を知る貴重なチャンスです。聞き手には、「REALTOKYO」「ART iT」の編集長としてアジアのアートシーンをリードする小崎哲哉氏をお迎えします。

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藤本隆行
1987年、ダムタイプに参加。「S/N」以降のパフォーマンス作品では、照明並びにテクニカル・マネージャーを担当。池田亮司のコンサートや、ギターリスト内橋和久とUAのインスタレーション/コンサート「Path」では、照明デザインを軸に活躍。近年は「Refined Colors」「true/本当のこと」をディレクション。

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小崎哲哉
1955年東京生まれ。『REALTOKYO』および『ART iT』発行人兼編集長。京都造形大学客員教授。1989年、都市型文化情報誌『03 TOKYO Calling』の創刊に副編集長として携わり、1996年にはインターネットエキスポ日本テーマ館『センソリウム』のエディトリアル・ディレクションを担当。趣味は料理。

日時

2008年7月6日[日]14:00~16:00(開場13:30)

場所

彩の国ビジュアルプラザ1F HDスタジオ

定員

70名(当日先着順)

入場料

無料

映像ミュージアム入館料

大人¥500/小中学生¥250(常設展示もご覧いただけます)

true/本当のこと
2名のパフォーマー(白井剛・川口隆夫)によって展開される「脳」と「現実」の関係をさぐる舞台作品。LED照明、映像、音響をリアルタイムに完全同期させ、自在にコントロールする演出が話題を呼んだ。2007年9月の山口情報芸術センター(YCAM)初演を皮切りに、金沢21世紀美術館、横浜赤レンガ倉庫を巡回し、本年はシンガポール、ニューヨークの公演が予定されている。

会期

2008年4月12日[土]~8月31日[日]

開館時間

9:30~17:00(入場16:30まで)

休館日

月曜日(祝日の場合は翌平日)

会場

映像ミュージアム

映像ミュージアム入館料

大人¥500/小中学生¥250(常設展示もご覧いただけます)

主催:

埼玉県

企画:

株式会社デジタルSKIPステーション

後援:

埼玉県教育委員会/川口市/川口市教育委員会

協力:

伊藤忠ファッションシステム株式会社/カラーキネティクス・ジャパン株式会社/財団法人国際メディア研究財団/株式会社資生堂/ソニーマーケティング株式会社/Pantone Japan Co.,Ltd. /ビクターエンタテインメント株式会社

このイベントに関するお問い合わせ

映像ミュージアム
048-265-2500