「映像と学習 7つのアプローチ」

映像ミュージアムでは、2003年の開館以来、埼玉県内 の小中学生を対象に、「総合的な学習の時間」などを活用し、制作体験 を核にした、本格的な「映像学習プログラム」を実施して参りました。

本展では、その成果をより広い文脈のなかで検証すべく、「映像」と 「学習」に関連するキーパーソンの方々にインタビューを行いました。

「映像を学ぶ子供に、大人は何ができるのか」。この問いに「1つの正 しい答え」はありません。代わりにあるのは、無数の実践、挑戦、工 夫、議論、驚き、悩み、喜びです。

一つ一つの声を聞いていただければ と思います。

イメージ

うるまでるび
クリエイター

経済産業省が“スーパークリエータ”の称号を与えた2人組コンテンツクリエイター。
1993年にウゴウゴルーガに参加。名作「しかと」で一躍脚光を浴びる。その後、アニメーション、キャラクター、ソフトウェア、エッセイなど、ジャンルにこだわらずあらゆるコンテンツを企画・制作している。
代表作に『しかと』(アニメーション/ウゴウゴルーガ)、「カプセル侍」(アニメーション/えいごリアン3)、「おれボテ志」(イラストエッセイ/ほぼ日刊イトイ新聞)、「びっくりマウス」(ソフトウェア/Playstation2)、「おしりかじり虫」(アニメーション/NHKみんなのうた)などがある。

イメージ

吉川和典
埼玉県立芸術総合高等学校 映像芸術科 学科長

1969年生。2002年4月から現在の映像芸術科に在籍。日本大学芸術学部(放送、写真、映画学科)で1年間研修の後、映像の専門科目を担当、「ソニー・ムービーワークス」受賞者はじめ、多くの若手映像作家を輩出している。

イメージ

田平美津夫
キンダー・フィルム・フェスティバル・プロデューサー

1992年より、民間で運営される「子どもたちの国際映画祭 キンダー・フィルム・フェスティバル」を設立し、1994年、同プロデューサーに就任。映画祭の開催と共に、国内各地で映画上映会、ワークショップの企画・運営に携わる。

イメージ

為田裕行
フューチャーインスティテュート株式会社

1998年、慶應義塾大学卒業。
子ども向けマルチメディアスクール「フューチャーキッズ」教室運営、インストラクター業務をはじめ、東京近郊の幼稚園、 小中高校におけるコンピュータや進路指導など、新しい形の授業指導や授業デザインに携わる。2002年より、マイクロソフト社などと共同し、東京都、宮城県、茨城県、兵庫県などの公立の先生方向けの研修講師も務める。
2004年より、小学生・高校生を対象に、異文化体験国際交流を目的としたハリウッドでの映画制作研修をコーディネートしている。

イメージ

水越伸
東京大学大学院情報学環・准教授

1963年生まれ。
1986年筑波大学卒業。1989年東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。市民のメディア表現やリテラシーの実践的研究に取り組む「メルプラッツ」や、ケータイの文化と未来を考える「MoDeプロジェクト」などを仲間とともに展開中。主著に「メディアの生成:アメリカ・ラジオの動態史」(同文舘出版)、「新版デジタル・メディア社会」(岩波書店)、「メディア・ビオトープ:メディアの生態系をデザインする」(紀伊國屋書店)、「コミュナルなケータイ:モバイル・メディア社会を編みかえる」(編著:岩波書店)など。

イメージ

山岸清之進
NHKエデュケーショナル美術教養部・チーフプロデューサー

1974年生まれ。
慶應義塾大学卒業。同大学大学院政策・メディア研究科を修了後、1999年NHK入局。教育テレビの子供番組のディレクターとして「ドレミノテレビ」「スーパーえいごリアン」「体験!メディアのABC」「ネタブラカダブラ」などを担当。
2004年「ドレミノテレビ」がグッドデザイン賞大賞を受賞。大学院在学中に結成したメディアアートユニット[flow]、鎌倉を拠点にするNPO[ROOT CULTURE]、美大講師等の活動も行っている。

イメージ

SKIPシティ 映像ミュージアムの「映像学習」

5年間で209校、20,826人(社会科見学を含めると72,000人以上)が体験。プログラムの中心となる「制作コース」(20時間)では、各校にインストラクターが赴き、学校の先生と協力してプログラムを進める。「ビデオニュースを作ろう」「アドビデオを作ろう」など9種類のテキストをもとに、子供たちは「誰に」「何を」「どうやって」伝えるのか、企画から検討し、班に分かれて、ビデオ取材、情報の整理、スタジオ収録を行い、作品をまとめる。完成した作品は、視聴会やSKIPシティチャンネル(インターネット放送)を通じて公開されている。

関連上映

うるまでるび
『ストローメィニア』『THE FOUR BIRDS』『Mr. Huge Head』ほか

埼玉県立芸術総合高等学校
細川梨奈 『HEARTS』
(「第1回高校生アニメフェア~アニメ甲子園2007~」オリジナルアニメーション部門最優秀作品賞、高校生審査委員賞)
福本あゆみ 『PLAY BASEBALL』(「第1回テプコケーブルテレビ主催彩の国市民映像コンテスト」奨励賞)
八尋南実 『榊原町事変』(「かわさきショート2007」ノミネート作品)

SKIPシティ映像ミュージアム

  • ビデオニュース
    川口市立東本郷小学校5年生 『どうして宿題をやるの?』
    川口市立芝南小学校5年生 『竪川の水のきれいにしよう』
  • アドビデオ
    川口市立青木中学校2年生 『そうじ大作戦』『優等生と不良』他

会期

2008年3月1日[土]~4月6日[日]

開館時間

9:30~17:00(入場16:30まで)

休館日

月曜日(祝日の場合は翌平日)

会場

映像ミュージアム

映像ミュージアム入館料

大人¥500/小中学生¥250(常設展示もご覧いただけます)

主催:

株式会社デジタルSKIPステーション

共催:

埼玉県

このイベントに関するお問い合わせ

映像ミュージアム
048-265-2500