この展覧会は、「見えないものを見る」をコンセプトに、日本を代表するメディア•アーティスト、八谷和彦の三つの体験型インスタレーション作品、『フェアリーファインダー』シリーズ並びに、『見ることは信じること』、『視聴覚交換マシン』で構成されています。
妖精やコビト等の空想上の存在と出会う為の装置、『フェアリーファインダー』シリーズ。見知らぬ他人の日記をのぞいてみる『見ることは信じること』。そして他人の目で見る事を疑似体験する『視聴覚交換マシン』。これらの作品は、普段当たり前の様に使っている「見る」という能力を、想像+創造の力でどこまでもひろげる事が出来ると言う事を私たちに気付かせてくれる為の装置であると言えるかもしれません。普段とは違う「見る」体験をすることで、あなたのいる世界を、ほんの少しひろげてみてください。
写真:米倉裕貴
普通は見えないが、特殊なコースターを動かしながら観察するとテーブルの中をコビト=コロボックルが遊んでいるのが見えるという作品。
※FailyFinderは、科学技術振興機構、CRESTプロジェクトの一環として制作されました。
鳥の頭のかたちをしたマスク越しに、かごの下のテーブルをのぞき込むと、飛び出していく鳥たちを見つけることができるという作品。
写真:大島邦夫
一見意味不明に明滅する電光掲示板「empty entity」を専用ビューワー「ヒツジ」で眺めると、大勢の人々の日記が流れている。「見えない他人の日常生活を、見えないディスプレイに表示する」作品。
※豊田市美術館所蔵:オリジナル作品を再制作したものです。
写真:黒川未来夫
2人1組で、お互いの見ているものを交換する装置。専用のヘッドマウントディスプレイにより、「相手の視点でしか世界が見えなくなってしまう」。アイデンティティの境界を曖昧にすることを目的に制作された。
※「視聴覚交換マシン」の体験は、会期中の水・土・日曜日・祝日の13:00~16:00(先着20組40名) になります。平日は展示のみになりますのでご注意ください。
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八谷和彦(メディア・アーティスト)
佐賀市出身。1966年4月18日(発明の日)生まれの発明系アーティスト。九州芸術工科大学(現九州大学芸術工学部)画像設計学科卒業後、コンサルティング会社勤務を経て現在にいたる。
作品に《視聴覚交換マシン》や《ポストペット》などのコミュニケーション・ツールシリーズや、ジェット・エンジン付きスケート・ボード《エアボード》やパーソナルフライトシステム《オープンスカイ》などがあり、作品は機能をもった装置であることが多い。
作家ホームページ http://www.petworks.co.jp/~hachiya/
・ホリデー•ワークショップ:視聴覚交換マシンを体験しよう
開催日:展覧会期中の水・土・日曜日、祝日
・夏休み特別ワークショップ:自分だけの「フェアリーファインダー」を作ろう
開催日:8月14日[日]
・アーティスト・トーク
開催日=8月28日[日]
会期 |
2011年6月2日[木]~9月4日[日] |
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開館時間 |
9:30~17:00(入場16:30まで) |
休館日 |
月曜日(祝日の場合は翌平日) ※臨時開館:8月15日(月) |
会場 |
映像ミュージアム |
映像ミュージアム入館料 |
大人¥500/小中学生¥250(常設展示もご覧いただけます) |
※地震や電力供給の都合により、開館時間の変更や、イベントが中止になる場合がございます。開館状況、イベント開催については、ホームページ又は電話でご確認ください。
主催: |
埼玉県 |
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後援: |
埼玉県教育委員会/川口市/川口市教育委員会 |
企画: |
株式会社デジタルSKIPステーション |
協力: |
株式会社ペットワークス |
平成23年9月25日[日]までの土・日・祝日に1日で『映像ミュージアム』と『映像公開ライブラリー』の2施設両方にご来館のお客様は、ビジュアルプラザ棟(A2街区)の駐車料金が3時間無料になります。
※科学館(A1街区)の駐車場は対象外ですのでご注意ください。
映像ミュージアム
048-265-2500