特別イベント
<令和2年度 優秀映画鑑賞推進事業>
今年は、今や日本文化の顔ともいうべきアニメーション映画の中でも、日本アニメの歴史を画した劇場用長篇映画の代表作を上映します。
2作品以上のご鑑賞、お友達とのご鑑賞にお得な2回券(前売のみ)も販売しています。
★優秀映画鑑賞推進事業とは
優れた映画鑑賞の機会を提供するため、文化庁と国立映画アーカイブが日本各地の公立文化施設と連携・協力して、所蔵映画フィルムの巡回上映を全国の会場で実施するプログラムです。
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、お客様へご来場の際のお願いと入館カードの記入をお願いしています。
こちらからご確認ください。入館者カードは事前にダウンロード・ご記入してお持ちいただくことも可能です。
※座席数に対し、定員数を減らしてチケットを販売しています。予めご了承ください。
※感染状況に寄り、イベントを中止・延期する場合がございます。当ページ、又はSNSで最新情報をご確認ください。
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10月24日(土)
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■10:30~『西遊記』1960年/東映動画/カラー/シネマスコープ/88分
演出: 薮下泰司/脚本:植草圭之助/演出・構成:手塚治虫
声の出演:小宮山清/新道乃里子/木下秀雄/篠田節夫
『白雪姫』(1962)の公開以降ディズニーの長篇アニメーションが国際的な市場を席巻するなか、世界有数の規模を誇る近代的な設備と大きな資本力でわが国の動画製作を刷新、アニメーション史上に一時代を築いた東映動画(1956年創立)初期の代表作の一つである。第1作『白蛇伝』(1958)、第2作『少年猿飛佐助』(1959)に続き、ヴェネチア国際映画祭で連続受賞している。手塚治虫の漫画(「ぼくのそんごくう」)を原作としてとりあげた点で画期的な作品であり、黒澤明監督の『酔いどれ天使』(1948)などで知られる植草圭之助を脚本に招くなど野心的な試みがなされている。製作面にも大きく関与した手塚治虫は、後に自らのプロダクション「虫プロ」を設立、アニメーションの世界に積極的に乗り出すことになる。
■14:00~『太陽の王子 ホルスの大冒険』1968年/東映動画/カラー/シネマスコープ/82分
脚本:深沢一夫/演出:高畑勲/場面設計:宮崎駿
声の出演:大方斐紗子/平幹二朗/市原悦子/東野英治郎
メジャー・カンパニー=東映の参入は、わが国のアニメーションの製作に大きな変化をもたらした。長篇動画における初の色彩化、ワイド・スクリーンの導入などに連なるこの作品では、ゼログラフィ(原画をセルに直接転写するシステム)が全面的に採用された。もっとも、1965年頃から大量生産されたテレビ・アニメーションへと東映動画内における製作の比重が移りつつあるなかで、技術的な質の低下を懸念するスタッフの熱意もあり、企画から完成までに3年半が経過している。そのスタッフの一員である高畑勲(長篇初監督)宮崎駿(原画及び場面設計)はわが国を代表するアニメーション作家となった。反体制的色彩の強いストーリー、少女ヒルダに見られる陰影あるキャラクターなど、このジャンルにおける物語の定型を大きく逸脱しており、ユーモアやギャグの希薄さをめぐる当時の批評からは、この作品が斬新な外観をまとって登場したことがうかがわれる。
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10月25日(日)
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■10:30~『長靴をはいた猫』演出:矢吹公郎/脚本:井上ひさし、山元護久/原作:シャルル・ペロー
声の出演:石川進/藤田淑子/榊原ルミ/小池朝雄
1969年/東映動画/カラー/シネマスコープ/80分
シャルル・ペローの童話をもとに、井上ひさしと山元護久が脚本を書き、ギャグ監修に中原弓彦こと小林信彦を起用した豪華な布陣で製作された、東映動画の代表作の一つ。井上ひさしと小林信彦が後に作家として知られることは言うまでもない。その特徴は愉快なギャグとアクションの連続にあり、教訓めいたメッセージが排除されている点にある。猫のペロが家を追い出されたピエールを助けて、国王の娘ローザ姫の婿に売りこむが、魔王ルシファがローザ姫に目をつけて、彼女を奪って城に監禁する。この姫の救出場面が大きな見せ場となる。高い城、その上にそびえる塔、周り階段、吊り橋などを用いた戦いに次ぐ戦い、朝日に溶けていく魔王、その光のなかを落下していくローザ姫とピエール。その二人を鳩の群が救い上げるという場面の連続は、アニメーションならではの醍醐味である。
■14:00~『銀河鉄道の夜』監督:杉井ギサブロー/脚本:別役実/原作:宮澤賢治/原案:ますむら・ひろし
声の出演:田中真弓/坂本千夏/中原香織/金田龍之介/常田富士男
1985年/朝日新聞社=テレビ朝日=日本ヘラルド映画グループ/カラー/ビスタ/107分
宮澤賢治の代表作である童話のアニメーション映画化。主な登場人物を猫に仕立てたますむら・ひろしの異色漫画を原案に、脚本に演劇界の巨人・別役実、音楽にYMO解散後の細野晴臣を迎え、『ジャックと豆の木』(1974)などを手掛けてきた杉井ギサブローが演出を務め、一年半の製作期間をかけて完成させた、1980年代日本アニメーション映画の金字塔。
文選工として働くジョバンニは、星祭りの夜、友人カンパネルラと共に、機関車に乗って星空へと旅立つ。乗客たちとの出会いと別れを通して、母一人子一人で育ってきた少年は自らの孤独と向き合い、生き続ける意味を確かめることになる。
公開当時、「十年もたつとこれは名作としての生命をよみがえらす」と述べた映画評論家・淀川長治を初め、多くの映画人から絶賛され、読者選出による「キネマ旬報」ベストテンでも第7位に選ばれている。常田富士男による最後の朗読は、宮澤賢治の詩「春と修羅」の序である。
日時 | 2020年10月24日(土)~25日(日) |
開場時間 | 開映60分前 ※当日ご来場順でのご入場となります |
料金 |
1回券:500円(当日・前売共通) 2回券:800円(前売のみ ※本券にて1名様2作品、もしくは2名様1作品ご鑑賞頂けます) |
入場券販売 |
【前売り】 ■彩の国ビジュアルプラザ4階・県民交流プラザ チケット取扱い時間:9:30~16:00 (休館日:月曜 ※祝日の場合は翌平日) ■彩の国ビジュアルプラザ1階・SKIPマート チケット取扱い時間:8:00~18:00 電話:048-260-0088 ■川口リリアチケットセンター チケット取扱い時間:10:00~19:00 (年中無休 ※休館日除く) 電話:048-254-9900 【当日券】 開場時間より、4階・映像ホール受付にて販売。 |
会場 | 彩の国ビジュアルプラザ 4階 映像ホール |
駐車場 | 3時間(2作品鑑賞の場合は終日)無料 ※駐車券を映像ホールまでお持ちください |
主催:(株)デジタルSKIPステーション
後援:川口市
次回予告
このイベントに関するお問い合わせ
彩の国ビジュアルプラザ
048-265-2590