SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ

  1. ヘルプ



平成24年度優秀映画鑑賞推進事業
昭和の喜劇特集

※映画をご覧のお客様は、上映当日は3時間まで駐車場無料!

 

『本日休診』

日時:2012年9月15日[土]11:00/9月17日[月・祝]14:00

『本日休診』

 

[解説]

井伏鱒二の同名小説と「遥拝隊長」の二つの短編をもとに、ベテランの斎藤良輔がシナリオを書いた風俗喜劇。ある町の老医師・三雲八春は、院長を甥の伍助に譲って一年目。今日は本日休診の札を掲げて、院長を始め看護婦たちを慰安旅行に出してやった。そんな居残りの彼のもとに、次から次へと突飛な事件が舞い込んでくる。新人・三国連太郎が演じた、戦地で頭に負傷したことから発作的に軍隊時代に逆戻りする青年の姿は、見るものに強い印象を残す。監督の渋谷実は、松竹で成瀬巳喜男や五所平之助らの助監督を務め、戦後獅子文六原作の風俗喜劇で監督としての地位を確立、『現代人』(1952)など社会派ドラマでも知られる。ドライな感覚に鋭い風刺を盛り込んだ作風は、この群像喜劇にも存分に活かされている。

(1952年/35mm/白黒/96分)

原作:井伏鱒二

脚色:斎藤良輔

監督:渋谷実

出演者:柳永二郎/鶴田浩二/淡島千景/角梨枝子/佐田啓二/三国連太郎/岸恵子/市川紅梅他

 

『駅前旅館』

日時:2012年9月15日[土]14:00/9月17日[月・祝]11:00

 

原作:井伏鱒二

脚本:八住利雄

監督:豊田四郎

出演者:森繁久弥/フランキー堺/伴淳三郎/淡島千景/森川信/草笛光子/淡路恵子/多々良純/左卜全他

[解説]
「新潮」に掲載された井伏鱒二の小説を、戦前からのベテランであり、とりわけ文芸作品の映画化に定評のある豊田四郎監督がまとめた「駅前シリーズ」(1958~69)の第1作。「社長シリーズ」と並んで東宝の興行の大黒柱となった「駅前シリーズ」は、1969年の『駅前桟橋』まで計24本が製作された。内容は、東京上野駅前の旅館街を舞台にした風俗劇で、正義感に燃えて駅前の浄化運動に取り組む旅館の番頭に森繁久弥、ライバル旅館の番頭に伴淳三郎、近所の小料理屋の女主人には淡島千景という芸達者を配し、文学的な味わいよりはむしろ個性の強い俳優たちの存在感を前面に出している。森繁にとって、豊田監督は『夫婦善哉』(1955)、『猫と庄造と二人のをんな』(1956)、『珍品堂主人』(1960)から『恍惚の人』(1973)に至るまで、そのアクの強い演技をもっともよく引き出した監督であった。

(1958年/35mm/カラー/109分)

 

『ニッポン無責任時代』

日時:2012年9月14日[金]14:00/9月16日[日]11:00

[解説]

周囲が唖然としているうちにスイスイと出世街道を登ってゆくお調子者の男を通して、いわゆる高度経済成長の時代を笑い飛ばそうとする風刺的な喜劇。その風刺性は、「努力」や「忍耐」といった美徳をまるで重んじない主人公の人生観ばかりでなく、平均(たいらひとし)なるその役名にも表われているだろう。前年に大ヒット曲「スーダラ節」で売り出したクレージー・キャッツの植木等は、この映画に主演したことで日本の喜劇映画の新しい顔となった。また、畳みかけるようなテンポが印象的な古澤憲吾監督の演出は、悪ノリも辞さない「クレージー」たちの芝居ともマッチし、同じくクレージー・キャッツが主演した「日本一の男シリーズ」(1963~71)などで東宝のサラリーマン喜劇に革新をもたらした。助演の団令子、中島そのみ、重山規子は青春喜劇「お姐ちゃんシリーズ」(1959~63)で知られる若い三人組で、この作品の明朗なタッチを支えている。

(1962年/35mm/カラー/86分)

脚本:田波靖男・松木ひろし

監督:古澤憲吾

出演者:植木等/ハナ肇/田崎潤/藤山陽子/峰健二/松村達雄/由利徹/久慈あさみ/重山規子他

 

『喜劇・女は男のふるさとヨ』

日時:2012年9月14日[金]11:00/9月16日[日]14:00

 

[解説]

松竹の喜劇「女シリーズ」の第1作。東京新宿でストリッパーを斡旋する芸能事務所には、身寄りがなく、貧しいけれども逞しいダンサーたちが、人情に厚い経営者夫婦の「家族」として住んでいた。ふとしたトラブルから旅回りを決意したダンサーと、彼女を真面目に慕うひとりのファンが、改造した自動車で日本列島を南へと向かう。この作品を演出した森崎東は、庶民の生活からにじみ出る人間臭いエネルギーを笑いとともに描くことに優れた監督で、この映画の脚本は、松竹大船撮影所の先輩である山田洋次と組んで執筆した。このシリーズは、逆境にめげない逞しい女性像と不器用な生き方しかできない男性たちを対比させながら、こうした新しい「家族」の形を示すことで松竹ホームドラマの伝統を引き継いだとも言えるだろう。この映画のヒットに続いて『喜劇・女生きてます』(1971)や『喜劇・女売り出します』(1972)などの力作を送り出している。

(1971年/35mm/カラー/90分)

原作:藤原審爾

脚本:山田洋次

脚本・監督:森崎東

出演者:森繁久弥/中村メイコ/倍賞美津子/緑魔子/河原崎長一郎/花沢徳衛/伴淳三郎/佐藤蛾次郎他

 

 

上映スケジュール

日 時

作品名

9月14日

[金]

11:00

『喜劇・女は男のふるさとヨ』

14:00

『ニッポン無責任時代』

9月15日

[土]

11:00

『本日休診』

14:00

『駅前旅館』

9月16日

[日]

11:00

『ニッポン無責任時代』

14:00

『喜劇・女は男のふるさとヨ』

9月17日

[月・祝]

11:00

『駅前旅館』

14:00

『本日休診』

 

期間

2012年9月14日[金]~17日[月・祝]

開場時間

開映時刻の1時間前。当日のご来場順にて入場。(各回入替制・全席自由席)

料金

500円(当日・前売とも)

入場券販売

【前売券
■彩の国ビジュアルプラザ4F 県民交流プラザ

 (9時30分~16時。月曜休館。祝日の場合は翌平日。)


■川口リリアチケットセンター

 (10時~19時。年中無休 ※休館日除く)

【当日券】 各作品とも開映1時間前より映像ホール受付にて販売。

会場

彩の国ビジュアルプラザ4階 映像ホール

※映画をご覧のお客様は、上映当日は3時間まで駐車料金が無料となります。
※35ミリフィルムでの上映となります。やむを得ぬ事情により、上映作品や時間の変更・中止をする場合がありますので、あらかじめご了承下さい。
※作品によって、画面・音声が必ずしも良好でない場合がございますのでご了承ください。

主催:

株式会社デジタルSKIPステーション/文化庁/東京国立近代美術館フィルムセンター

後援:

埼玉県/川口市

協賛:

株式会社衛星劇場

協力:

株式会社オーエムシー

このイベントに関するお問い合わせ

彩の国ビジュアルプラザ
048-265-2591



  1. このページの先頭へ

SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ 〒333-0844 埼玉県川口市上青木3-12-63 © Sai-no-kuni Visual Plaza. All rights reserved.