SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ

ウィークエンドシアター7月上映
『海炭市叙景』

7月のウィークエンドシアターその他の上映作品

• 『黒い雨』　
• 【松竹　女優シリーズ】『東京暮色』
• 【松竹　女優シリーズ】『山河あり』
• 【松竹　女優シリーズ】『ゼロの焦点』（1961年版）
• 『ペルシャ猫を誰も知らない』

※「ウィークエンドシアター」ご入場の方は、3時間まで駐車場無料！

村上春樹、中上健次らと並び評された作家・佐藤泰志の故郷 函館をモデルにした“海炭市”が舞台の連作小説の映画化。国内外の映画祭で話題になった傑作。

ある冬の日、海炭市では造船所が縮小し、解雇されたふたりの兄妹がなけなしの小銭を握りしめ、初日の出を見るために山に昇った…。プラネタリウムで働く男は家族の中で傷つき、燃料店の若社長は苛立ちを抑えきれず、ある男は帰郷しても父と会おうとせず、立退きを迫られた老婆の猫はある日姿を消した…。どれも小さな、そして、どこにでもあるような出来事です。そんな人々の間を路面電車は走り、その上に雪が降り積もります。誰もが、失ってしまったものの大きさを感じながら、後悔したり、涙したり、それでも生きていかなければならないのです。海炭市でおきたその冬の出来事は、私たちの物語なのかもしれません。

芥川賞候補に5度も挙がりながら、受賞に至らずまま自死を遂げた佐藤泰志の遺作。絶版だった原作が09年に復刻され、再評価が高まっている。