映像でみる世界の暮らし たべる、すまう、まとう

本映像展では、国立民族学博物館(みんぱく)ビデオテークの収蔵番組の中から、世界の様々な地域に暮らす人々の「衣食住」に焦点を当てた14点の映像をご紹介致します。みんぱくは、視聴覚資料を積極的に活用した展示で知られていますが、なかでも、世界初の映像情報自動送出装置として開発された「ビデオテーク」は、1977(昭和52) 年の開館以来、改良を重ねつつ、現在に至るまで、多くの人々に親しまれています。

「遠くの世界を知りたい、知らせたい」という知的好奇心は、映像史の最初期から現在に至るまで、人々をドキュメンタリーと呼ばれるジャンルに向かわせる大きな原動力となってきました。研究者が現地に赴き、 丹念に記録、編集したイメージの積み重ねのなかには、「世界をより深く理解するためのヒントの数々」を見つけることができるでしょう。

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(10分/撮影1977年)

北部タイ農村の住居と食生活

チェンマイの盆地の農家のたたずまいと、主食であるもち米の調理法、食事風景などをみる。

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(9分/撮影1977年)

タイの塩辛と魚醤油(さかなしょうゆ)

淡水魚の塩辛づくりと、海水魚でつくる魚醤油の製造法や利用法などをさぐる。

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(14分/撮影1984年)

伊予の黒茶

四国山地につたわる黒茶の伝統。カビによる発酵を利用してつくられたお茶。

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(17分/撮影1988年)

高槻の寒天づくり

風土がはぐくむ北摂の伝統産業、寒天づくりをささえる職人の技。

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(16分/撮影1988年)

ヤシ酒とココヤシ ミクロネシア・モグモグ島

島の男性の最高の楽しみはヤシ酒。男性の一日はヤシ酒づくりではじまり、酒盛りでおわる。

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(18分/撮影 1995年)

1995年夏のマラムレシュ 変わりゆく伝統と人々のくらし

木造建築と民族衣装を誇ってきたこの地方にも、近代化の波が押し寄せてきている。

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(11分/撮影2000年)

土(トゥー)族の歌謡と衣装

夏は祭りの季節。集まった人びとは華やかな衣装で歌を楽しむ。土族の民族衣装と歌声を紹介する。

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(25分/撮影2000年)

着だおれの国 セネガルの衣装

おしゃれなセネガル人の衣生活を支える技術と人。さまざまな織り、染め、仕立てを都会と地方にさぐる。

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(18分/撮影2003年)

ラクダミルク

遊牧民から仲買人を経て、都市の食卓へとのぼるラクダのミルク。遊牧民にとって大切な栄養源・現金収入源である。

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(13分/撮影2003年)

ラクダ肉を美味しく食べる方法

ケニア、ガリッサ。この町に暮らすソマリの女性たちにラクダ肉を使った煮込み料理の作り方をみせてもらった。

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(26分/撮影1979年)

トリュフ

世界三大珍味のひとつ、トリュフ。ブタをつかったトリュフの採集法をフランス・ペリゴー地方で取材した。

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(14分/撮影 1997年)

モンゴル遊牧民のすまい

草原の遊牧生活を支えるすまいはフェルト製のゲル。その解体と組み立てをみる。

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(12分/撮影 1998年)

エストニアの民家

森林と湖の国エストニア。フィンランド湾に面した北部と内陸の南東部の民家を比較しながら解説する。

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(19分/撮影2003年)

ブッシュからブッシュへ 遊牧ソマリのキャンプの移動

ドーム状の家を解体するのは女性たち。家財道具はすべてラクダに乗せ、水や草を求めて次のキャンプ地へ向かう。

国立民族学博物館について

国立民族学博物館(みんぱく)は、文化人類学・民族学に関する調査・研究をおこなうとともに、その成果に基づいて、民族資料の収集・公開などの活動をおこない、これらを通して、世界の諸民族の社会と文化に関する情報を人々に提供し、諸民族についての認識と理解を深めることを目的として、1974(昭和49)年に創設され、1977(昭和52)年11月に開館しました。2004(平成16)年4月からは、大学共同利用機関法人・人間文化研究機構の一員となり、館独自の研究にくわえて機構内の他の研究機関とも連携しながら人間文化についての総合的な研究を推進しています。

所在地: 大阪府吹田市千里万博公園
ホームページ:http://www.minpaku.ac.jp/

国立民族学博物館ビデオテークについて

世界の人びとの儀礼や芸能、生活の様子、あるいは展示資料の背景を紹介する映像展示として、1977(昭和52)年に世界ではじめて国立民族学博物館が開発したものです。現在、文字情報や静止画、ビデオを組み合わせたマルチメディア番組28本、15分程度にまとめた短編番組429本、長編番組78本のほか、英語番組、日本語字幕番組、おりおりの特別展示やトピックスに関連したおすすめ番組が用意されています。そのうち約350本の番組は、民博の研究者たちのフィールドワークに基づいて制作した、民博製作のオリジナル番組です。そのほかは、民族学に関連したさまざまな映像作品をビデオテークのために再編集したもので、全番組がいずれも民博ならではの作品となっています。このたびの映像展では、その中から、とくに世界の人々の「衣食住」に関係する14本の作品をご紹介致します。

会期

2008年9月6日[土]~11月30日[日]

開館時間

9:30~17:00(入場16:30まで)

休館日

月曜日(祝日の場合は翌平日)

会場

映像ミュージアム

映像ミュージアム入館料

大人¥500/小中学生¥250(常設展示もご覧いただけます)

主催:

埼玉県

後援:

埼玉県教育委員会/川口市/川口市教育委員会

協力:

国立民族学博物館(資料提供)

このイベントに関するお問い合わせ

映像ミュージアム
048-265-2500