特別イベント

特別イベント
フィルム映画上映会「特集:名匠たちが描く青春映画」

<令和元年度 優秀映画鑑賞推進事業>

今年は、純情と獰猛さが入り混じった青春の一瞬を、気鋭の監督たちが鮮やかに捉えた青春映画・恋愛映画の秀作を特集します。
2作品以上のご鑑賞、お友達とのご鑑賞にお得な2回券(前売のみ)も販売しています。

★優秀映画鑑賞推進事業とは

優れた映画鑑賞の機会を提供するため、文化庁と国立映画アーカイブが日本各地の公立文化施設と連携・協力して、所蔵映画フィルムの巡回上映を全国の会場で実施するプログラムです。

■9月22日(日)

10:30~『めぐりあい』

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1968年/東宝/カラー/シネマスコープ/91分
監督:恩地日出夫
脚本:山田信夫/恩地日出夫
出演:黒沢年男/酒井和歌子/桑山正一/菅井きん/黒沢博/田村亮

日本の高度成長を舞台裏から支えてきた工業都市・川崎。この休みなく動く街のなかで、自動車工場の組立工として働く努とベアリング店に勤める典子。それぞれに複雑な家庭事情を抱え、貧しさにもがきながらも、健気に生きている。そんな二人がふと出会い、恋に落ち、別れのつらさを乗り越えて、互いの愛を確かめ合う。
『あこがれ』(1966)のヒットにより、東宝青春映画の旗手として注目を浴びた恩地日出夫が、酒井和歌子を初めて主演に起用し、時代の波や家族の重圧にもまれながらも、ひたむきに生きてゆく若者像を鮮烈に描き出した。脚本家の山田信夫が当初、日活の蔵原惟繕監督のために準備した脚本を、東宝が引き取って映画化が実現。武満徹作曲の主題歌を荒木一郎が唄い、タイトルバックをイラストレーターの和田誠が演出している。その後、東宝では1970年代半ばまで、森谷司郎や出目昌伸らがコンスタントに青春映画の傑作を発表していく。

14:00~『八月の濡れた砂』

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1971年/日活/カラー/シネマスコープ/91分
監督:藤田敏八
脚本:藤田敏八/峰尾基三/大和屋竺
出演:村野武範/広瀬昌助/テレサ野田/藤田みどり/渡辺文雄/原田芳雄

揺れ動く若者の行動と心理を硬質なタッチで瑞々しく描いた青春映画の名作であり、藤田敏八監督の初期の代表作である。主人公たちの〈大人〉に対する不信と反抗の姿勢は、この種の映画に特有なものであると同時に、学生運動などで大きく揺れ動いた1960年代後半の時代の気分を色濃く宿したものと言えるだろう。ただその描写が反抗礼讃、青春万歳の紋切り型ではなく、優しさと残酷さの入り混じった、青春という名の一季節を、静かに見つめている点にこの監督の特徴がある。1950年代の『太陽の季節』とはまた別の、湘南の眩しく気怠い夏がスクリーンに溢れている。製作会社の日活はこの年をもって一般劇映画の製作を中止し、ロマンポルノへと移行したが、本作は青春映画を看板としてきた同社の光芒を放つ一本として「キネマ旬報」ベストテン第10位に選ばれた。


■9月23日(月・祝)

10:30~『約束』

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1972年/松竹=斎藤耕一プロダクション/カラー/シネマスコープ/88分
監督:斎藤耕一
脚本:石森史郎 原案:金志軒/斎藤耕一
出演:岸恵子/萩原健一/南美江/殿山泰司/三国連太郎

強盗犯で逃亡中の男と、看守の付き添いで仮出所中の女が、列車のなかのつかの間のふれあいによって惹かれあうという叙情的なメロドラマ。
洗練された映像感覚で1960年代後半から70年代にかけて数多くの青春映画を生み出した斎藤耕一監督の代表作のひとつ。グループサウンズ「ザ・テンプターズ」のヴォーカルから俳優に転進した萩原健一の主演作で、不良性と傷つきやすさをあわせ持つ役柄を等身大で演じ、同時代の若者の共感を得た。共演した岸恵子も、禁欲的な演技のなかに女の揺れ動く心を匂わせて好演している。本作は1966年に製作された韓国映画『晩秋』(李晩煕監督)のリメイク作でもある。

14:00~『忍ぶ川』

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1972年/俳優座映画放送/白黒/スタンダード/120分
監督:熊井啓
脚本:長谷部慶次/熊井啓 原作:三浦哲郎
出演:加藤剛/栗原小巻/永田靖/滝花久子/信欽三

兄の失踪や姉の自殺などを経験して暗鬱な家庭環境に育った東北出身の大学生・哲郎と、深川の洲崎パラダイスにある射的屋で育ち、今は料亭"忍ぶ川"の仲居として働く志乃の純愛物語。二人が出会い、互いの心の闇を打ち明けて信頼し合い、そして幾多の障害を乗り越えて結婚にいたるまでの過程が、叙情的なモノクロームの映像で描かれる。
三浦哲郎(1931-2010)の自伝的な同名小説(第44回[1960年下半期]芥川賞)を映画化したもので、『帝銀事件 死刑囚』(1964)や『日本列島』(1965)などの社会派映画の監督として名を馳せていた熊井啓監督が、長い準備期間を経て完成させた恋愛映画の秀作。主演の栗原小巻が、優しさと芯の強さをあわせ持つ女性を熱演して高く評価された。キネマ旬報ベストテン1位。

日時 2019年9月22日(日)、23日(月・祝)
開場時間 開映30分前 ※当日ご来場順でのご入場となります
料金 1回券:500円(当日・前売共通)
2回券:800円(前売のみ ※本券にて1名様2作品、もしくは2名様1作品ご鑑賞頂けます)
入場券販売 【前売り】
■彩の国ビジュアルプラザ4階・県民交流プラザ
チケット取扱い時間:9:30~16:00
(休館日:月曜 ※祝日の場合は翌平日)

■彩の国ビジュアルプラザ1階・SKIPマート
チケット取扱い時間:8:00~18:00
電話:048-260-0088

■川口リリアチケットセンター
チケット取扱い時間:10:00~19:00
(年中無休 ※休館日除く)
電話:048-254-9900

【当日券】
開場時間より、4階・映像ホール受付にて販売。
会場 彩の国ビジュアルプラザ 4階 映像ホール
駐車場 3時間無料(1日2作品鑑賞の場合は終日無料) ※駐車券を映像ホールまでお持ちください

主催:(株)デジタルSKIPステーション/文化庁/国立映画アーカイブ
後援:埼玉県/川口市
特別協賛:木下グループ

次回予告

2019年10月12日(土)10:30~/14:00~

このイベントに関するお問い合わせ

彩の国ビジュアルプラザ

048-265-2591